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2005’09.23・Fri

お題最終/彼岸

◆◆ 再会  

都会の中では珍しく、アスファルトの道の端に彼岸花が咲いている。
「珍しいな、こんな所で彼岸花なんて、もうそんな時季なんだ…」

そして、俺は思い出した。去年の鮮烈な出来事を…。散々自分を引っかき回した出来事を…。
そう、去年の今頃…彼らは突然…俺の前に姿を見せた。

あの日…大きな爆発音と共に…その姿も…いま、そこに居たという痕跡さえ残さずに彼らは消えた…俺の前から…。


彼らとの出会いも衝撃的だった。

新たな仕事に対して理想に燃えていた俺に上司が指導、監督者として付けたのが彼らだった。
『優秀だが、問題も多い。全てを習うのではなく必要な事だけ盗め』と…紹介され、引き合わされた。

第一印象は『軽いヤツ、チンピラ?なんかヤバイ人?』…そんな印象だったと思う。
だって、公職に付いているとは思えないような服装、外見とその言動…それはどこに行っても、何をしていても変わらなかった。
そしてその言動が滅茶苦茶なのに人を惹きつけてしまう。そんな人達だった。

だから…惹かれたのかも知れない。いつの間にか自分でも気付かない内に…どちらにというのではなく…彼らという、その存在に…惹かれた。

いつも気ままに俺を振りまわして、勝手に事を進める。でも、肝心な事は俺には何も言ってくれない。俺を何時ものけ者にして…彼らだけで事を起こして、収めてしまう。
面白くなかった…自分がその中に入れない事が…。
それでも一緒に過ごせる時間がある事が自分にとって大切だった。

それが…それなのに彼らは突然消えた。

俺には何も残さず、何も言わず…最後まで俺は彼らに振り回されて…でも、受け入れてもらえなかった。



「よう、久しぶりだな○○、ってお前がここのボス??」
「いや~時代も変わったね。トロイ動物でも時間が経てば…変わるって事?」

不審者として俺の部下が連れてきた二人組み…その姿に衝撃を受けたのは俺だけじゃなかった。
俺の周りの人達も彼らの事を知っている…そんな人がまだ多くここに残っている。

突然現れた二人は、姿を消したあの時の…そのままの印象だった。
相変わらずの軽口、全身そつなく着こなした仕立の良い服をさり気なく崩し、自分流にしている。

「なぜ?…生きていたんならどうして…」

胸が締め付けられて涙が溢れそうになる。
『二度と会えない…僕は一人で残された。』そう、思っていたから…。一緒に行動させてくれなかった事が辛かった…残された事が…一緒に居る事を拒否された様で悲しかった。
なにより、自分が彼らの足手まといにしかならない…その事実が悔しかった。

「あっれ~○○泣いてる?そんなに感激した?俺達も感激よ」
「泣きたいなら、俺の胸貸してやろうか?さぁ、お兄さんの胸に飛び込んでおいで」

胸を叩いて両手を広げる○○…それをニヤニヤしながら横で見ている○○…。
(あぁ~変わらない、あの頃と同じだ。一緒に過ごしたあの頃と…彼らは変わっていない。)

「ばっ、馬鹿言わないで下さい。俺だって…一応は成長してるんですから…」

彼らの前で胸を張って主張した。
いつまでもやられっぱなしじゃ情けない。まして今は自分も部下をかかえる身、本当は飛び込みたい…だけど、離れていた時間で変わってしまった自分の環境、身に付けてしまった建て前と虚勢が邪魔をする。

「あっら~残念!再会を喜んでくれない訳だ…」
「仕方無いんじゃない?俺達…またカッコよく成り過ぎて、近寄れないんじゃない?」

俺の行動も発言もお構い無しに話を展開する。周りの雰囲気もいつの間にかあの頃のものに変わっていた。あっと言う間に時間を引き戻していく。
素直に言って、どんな形でも彼らと関われる事が…また、一緒に過ごせる事が嬉しかった。


でも、やっぱり…最後は変わらなかった。
また、彼らは二人で消えた…。

散々俺を振り回して、俺のテリトリーに侵入して、其処ここに彼らの確かに彼らが居たのだという跡を残して…。
『またな』とも『じゃ、…』とも残さずに…現れた時と同じように、突然居なくなった。また残ったのは俺だけ…。

また一人になって悔しくて…、二人の消えた跡を睨む俺の目の端に映ったのが毒々しいまでに紅い花…それが彼岸花だった。

「嫉妬」と言うものを花に例えるならこんな花じゃ無いかと思った。葉もなく真っすぐに伸びた茎にまるで炎が揺らめくように真っ赤な花弁をつける。
周りのどんな色にも染まらず、鮮やかな赤色と細い茎に不釣合いな大きな花を付ける事で自分を誇示する。いや、違う…誇示するのではなく周囲を侵蝕している…焼き尽くすように…。

彼らの関係に嫉妬するのか?それとも彼らのような生き方に嫉妬するのか?それすらはっきりしないのに…。
ただ、彼らに置き去りにされた…その事だけがはっきりしている事だった。


あれからもう一年が経った事になる。

彼らはどうしているのだろうか?きっと変わらないのだろう…そしていつかまた突然その姿を俺の前に見せるのだろうか?
その時は…今度は共犯者にしてくれるだろうか?それとも…また、置いていかれるのだろうか?
いつか、起こるかどうかも分かりもしない未来に俺は不安を感じ…そして、嫉妬する。

だけど俺は知っている。彼岸花には「再会」と言う花言葉が付いていのを…。

「また、会えるんですよね?」
俺はその場を静かに離れた…来年もまたその花がそこに咲く事を期待しながら…。

                  by ポンチ

無理やりこじ付けの彼岸ネタ!
個人的には彼岸花は好きです。個性的で主張する花は好きです。
祝 ○○新作映画!!


分かる人には分かる…この内容。
でも私は彼らにそんな関係を強く望んでいるのではありません。
期待はホンの少しです。

彼らの関係が好きなんです。

今から秋が楽しみです。
絶対見に行くわ!
子供も居ない時を選んで…一人でゆっくり幸せに浸るのだ~。
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Categorie9月お題『彼岸』

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comments

主役2人ももういい年なのにまたあの映画するんだな。ビックリだよ。
しかしもう仲○トオ○も後輩役とかしてる場合じゃないと思うけど、今回もでるのか?

ぴかり:2005/09/25(日) 22:35 | URL | [編集]

最盛期から〇〇年もーええかげんな歳やのにするんかよっ と驚いたけど代役もイヤ~ンなんでやはり〇〇さん達で。祝新作映画
彼岸花は私も大好きです。

ぶいぶい:2005/09/26(月) 08:07 | URL | [編集]

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