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2005’10.26・Wed

たまにはイイかも…

◆◆ハロウィンパーティー

「なにがハロウィンだ!タダの仮装パーティーだろうが…。」
なにが楽しくてこんな事をしなければいけないのか?

この所仕事が忙しくまともに自宅に帰ってもいない。今日だって…イタリアでの仕事が片付いて帰ってきたばかりの俺を、いきなり空港で仕事仲間が待ち伏せていて無理やり車に押し込まれた。
俺は今日からの久しぶりの休暇を「自宅でゆっくり過ごす。」そう決めていたのに…。
とんだ災難だ!
挙句に…酔った仲間に中々解放してもらえず…予定の帰宅時間を大幅にズラしてしまった。
久しぶりだから…アイツとゆっくりしたいとか、美味いモンを食わせてやろうとか思っていたのに…散々だ。

どうにか、やっとの事で解放された俺が自宅に帰り着いた時には、明け方近くになっていて…空も白んで来ていた。
「最悪だな…目はチカチカするし…その上…コレだ!」
手に持たされたモノを見ると、また深い溜め息が出てきた。
なにが楽しくて自分の「デスマスク」なんかを持ち帰らないといけないんだ?
仕事仲間が用意した俺のパーティー用の仮装…それがこの「デスマスク」だった。いったい、いつの間にこんな物を作ったのか?

出来は悪くない。俺でも見せられた時には一瞬ドキリとしたくらいだ。自分が死んだらこんな顔を晒すのか?なんて思ったりした。その上、そのマスクには血のり付きで…どう見てもお化け屋敷に飾られている方が似合いだと思うようなモノだった。

それを被って過ごす事を強要されそうになって…いい加減疲れが溜まっていたのと予定を崩された事で機嫌の悪かった俺は周りを怒鳴りつけてそれを被る事だけはしなかった。
でも、そのモノ自体は持ち帰るようにと強引に手渡された。と言うか…押し付けられた…と言うべきだと思う。

そんなこんなで気分は最悪の俺は自宅で不貞腐れ…アイツが朝起きて来て俺が起きている事に驚く顔を見る事…なんなら登校するアイツを車で送ってもいい…きっと嫌な顔をして俺を楽しませてくれるだろう。

そんな事を思いつつ玄関に辿り付いた俺は鍵を取り出そうとしてそれが無い事に気が付いた。
空港で仲間に拉致同然に連れ出された俺は荷物をマネージャーに預けた状態になっていた。その上…機嫌が悪かった俺はパーティー中に「荷物をどうしようか?」とメールをくれたマネージャーに「明日でいい!」とぞんざいな返事を返していた。
「しまった」と思っても今更どうしようも無い。かと言って、この明け方の寒い中外でまつ訳にもいかない…どうするか?そう思っていると目の前の扉の奥から小さな物音が聞こえた。
そして、そのままリビングに位置する窓から明かりが漏れていた。
(もう…起きたのか?)
まだ明け切らない空を見て腕の時計に視線を戻せば…間もなく午前5時…になるところだ。
(この時間ならイイか?)
起きてきているのがアイツだと確信した上で玄関のチャイムを鳴らした。アイツなら、こんな時間でも俺かも知れないと…たやすく扉を開くだろう?そう思えた。

間もなく玄関に灯りが点り、扉の向こうからこちらに問い掛けるアイツの声がした。
「あの…どなたですか?」
何ヶ月振りかに聞くアイツの生の声…新鮮な気がした。
「俺だ。鍵を荷物に入れたままで預けちまった…開けてくれ。」
もっと優しく言いたいのに…不機嫌な声が出てしまった。いつもそうだ…アイツの前では…こうなってしまう。
「××…待って直ぐに開けるから…。」
ガチャガチャと鍵を弄る音がして扉が開いた。
『ただいま…』そう言おうとした俺の耳にと解いたのは耳を突き刺すようなアイツの悲鳴だった。
「いや~××…何で…」
そう叫ぶと目の前のアイツの身体は後ろに向って力なく倒れていく。
「△△…どうした?」
俺は慌てて手にあった荷物を放り出して倒れていくアイツの身体を引き寄せ抱き留めた。
アイツは俺の腕の中で力なくクッタリとして気を失っていた。
「どうしたんだ?いきなり…なんだって言うんだ。」
そう思って周囲を見渡して見て、なんと無く分かってしまった。
(コレか?このデスマスクを見たのか?)
どうやら俺の持っていたデスマスクが目に入り驚き気を失った…そう言うことのようだった。
(こんなに驚くなんて…チョットは俺の事を思ってるって自惚れてもいいのかな?)
そんな事を考えると少し嬉しくなってしまう。
俺はそのまま抱き上げると玄関を閉めて奥の部屋に向かった。
目が覚めるまでは…このまま側で抱いていようと思った。

たまにはイイだろう?いつもは素直じゃ無いお互いですれ違いも多い。それにこの所は仕事が忙しくて、まともに話せてもいない。
目が覚めなければ…そのまま学校も休んでもいいじゃないか?
後で膨れっ面をして抗議するだろうが…気を失ったお前が悪い。たまにはささくれ立った俺のリフレッシュに付き合えよ…俺にはお前が居ればそれでいいから…お前ももっと俺を欲しがれよ。

ベッドにそっと横たえてから俺は、リビングや玄関の戸締りと灯りを消してまわった。
そして最後に玄関に散らばった俺の荷物をまとめ、その中から例の「デスマスク」をゴミ箱に捨てた。
目が覚めた時のお前の反応が楽しみだと思って口元が弛んでしまう。
そして俺は何事も無かった様に後始末をするとアイツの横に潜り込んでその身体を抱き寄せて眠りに付いた。

たまにはイイだろう?こんな時間も…。

by ポンチ
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Categorie10月お題『ハロウィン』

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comments

△△さんはムッツリなのね。(笑)なんて思いながらやっぱり苛める君って好きなんよね~。

ぶいぶい:2005/10/27(木) 13:57 | URL | [編集]

最後はデスマスクプレイか?と思っていました・・・。捨てるなんて・・・!ちっ。

ぴかり:2005/11/04(金) 09:21 | URL | [編集]

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