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 僕の夜は長い。
 眠らなくていい体だから。
 最初は辛く寂しかったけれど、あの雨の日に出会った猫が僕を夜の神秘な世界へ連れて行ってくれる。
 あぁ、今日はなんて月が綺麗なんだ。
すっかり常連になった猫の集会はいつだって月が素敵な夜だから僕は空を見上げる。そんな素敵な行為を教えてくれたのは猫さんのお陰だ。だからセントラルに来てる時は僕は夜の散歩を楽しむ。

「弟君には悪い事してるかな?」
「……ハッ しらじらしく言えたモンだぜ。」
 布団をたくしあげたまま言葉に詰まったアイツに背を向けベットから出たのは自分に疚しい事があるからだ。
―――やっぱり気遣わしたゃってるかもな…
 着替えが終わっても珍しく言い返さないのが気になって、振り向いた部屋は月の明りが胸元から上を照し、俺よりずっと年上にもかかわらずやけに幼く見える顔が愁いを湛えている。
 更け行く夜を佩かなく捕えた黒い瞳も、さらさらと静寂な時間を忍ばす黒髪も、深まりゆく秋を纏いながら沈黙が漂う部屋にこの月は眩し過ぎる。
「あ、あのさ、…俺」今更告白をしようとしたの後ろめたさからだ。
 何度も体を重ねてからの告白なんてバツが悪い。なんて言おうか…この辺でハッキリさせなきゃわざわざ家を空けてくれる弟にも悪い。期待して待っている口が少し開いてやけに色っぽい。誘ってるみたいな唇が動いた。
「俺…は?」
 そうだ、ちゃんと言って弟もコイツもなんの気兼ねなく夜を過ごせる様にしよう。
「?―――俺は…何?」 それが男の甲斐性ってもんよ。今夜こそ…
「お、おぅ、い・一回しか言わねぇからな、お、お・お・オレ、オレ、俺は…お前の事が…す―――」
「トリック・オア・トリート!!」
「ギャーッッ!!!」
 言い切る前に扉がけたたましく開いてデカいカボチャが!!いや、カボチャの着ぐるみをした中佐が乱入してきた。
 いつも通りまったく空気を無視した薔薇をとばしながらポージングを決めてるけど俺は余りのタイミングに「す」を象った間抜けな蛸口のまま動けやしない。
「パンプキンパイになって出直して来ーいっ」
「あ~れ~」キラ~ン☆
「で、続きは?」
 中佐を折角飛ばしたのはアレだがとてもじゃなが続きなんて言えたモンじゃねぇ。
 溜め息一つ。もう、寝るか…
 不満そうに口を尖らすアイツを無視する間もなく幼馴染みが怒りながらはいって来た。
「ちょっと~そっちからカボチャが降って来たわよ~!?」
―――随分飛んだな中佐…。
「で、コレ作ったから食べる?」
 女って、よく分かんね~さっき怒ってたかと思うともう笑ってやがる。
どれ?と除き込んだソレは到底この世の食べ物とは思えん!!
グツグツ煮たつソレからスパナやネジが飛出てて、――なんぢゃこりゃ~っっ!!理由は分かるが分かりたくない薔薇が廻りを漂い異様をさらに五割増しにしてる。
「食べて。」
「えっ?」
「食・べ・て」
ノン・のん・NON・ブルブルブルゞゞゞ
無理!死ぬっ!!殺られる!!!
「お菓子くれなきゃ悪戯するネ~」
 命の危機に晒されたその時に食い逃げご一同様=自称俺様の大親友が正体バレバレの仮装をしたアイツの部下を引き連れて、食い物の催促をしに来た。
今何時だと思ってるんだ!?又近所のバァバァに嫌み言われる~
あっ!違う、ラッキー♪

『あれを鬼の諸行と言わずに何と言うのか私は知りたいですね。』『三途の川を渡りかけました。』『その件に感しましては答えたくありません。』『これ、国際問題ヨ!国際問題!!私、仮にも王子ネ!』『わ・わ・若様のカタキ~っっ』後にこんな感想しか述べてくれない。
よかった!食わなくてよかった!
 バタバタ倒れた一同にかなり不平があるらしい。
「何よっ失礼しちゃうわねっ」パクと一口。
 フ~~ッッ 「なんか…眠くなってきちゃった。お前もそうだろう?パト〇〇シュ…」
「うおぉぉっ!?死んじゃ駄目だぁぁぁ~!!」
自分の料理で倒れた人間を初めて見た。こんな危険な食い物やめろっ!そして俺を空想とファンタジーの世界に巻き込むなよっ!

「あぁ、そう言えば今日は軍で“ハロウィ~ンだよ*第3256回仮装でお菓子貰っちゃえ大作戦”がある日だ。」「あら!素敵じゃな~い?」
昇天したはずの幼馴染みが直ぐさま反応して起き上がる。…あぁ、ク〇〇が立った!!

 って、なんじゃそりゃっ 突っ込む間もなく中尉が仮装の着替えをすでに終わらせ様としてる。格好つけのアイツらしいドラキュラなんて……なんて芸がないんだ。
「――相変わらず好きだよな~軍も。何が第3256回だ。初耳だっつーの。で?中尉は何を?」
「私は…」
最後のボタンを止めながらすすっと、右手が懐へと動いた。
「!?」
パーン! ガタッ!ガササッ バタン!!
 巨乳ハンター出番前に射殺――その手にはこんな水着ありかよ!?と驚く程限界までに削られたエロ水着とハデハデなスパンコールを散りばめたティアラが…。コレ着けて欲しかったのか…う~ん、無謀な奴め。更に犬がトドメの小便を掛けて惨め度30%UP※前回比
「私は今回遠慮させて頂いております。」
にっこり笑った顔はやっと鬱陶しいモノを排除出来て晴れ晴れとしてる。怖っっ
 軍の行事だからと強制参加の俺にも衣装が渡された。

「なんで俺がウェンディングドレスなんだよっ」
「?気にいらないか?よく似合ってるぞ。」
 キスを求めて抱き寄せたアイツが耳元でさっきの続きを聴かせてくれなきゃもう一度………馬鹿!こんな時に何言ってんだ?
「兄さん外にいっぱいお化けがいるよっ!?」
 弟が慌てた様子で帰って来たが途中幾人かはね飛ばしたらしく通った道には仮装した奴等がバタバタとそりゃもー阿鼻叫喚・死々累々…
 首筋の接吻寸前でピタリと止まった俺達に、弟も開けた扉から飛び込んだままピタっとその体を止めたままだ。
「いや、コレはな…」
「家の中にも~!?」
 説明も間に合わず仮装したアイツにい弟のパニックも頂点だ。
「猫さ~ん!!!」
ニャ~ンと鳴いた猫がザッと空を切り、行け!空の一号・陸の二号・海の三号 ガシ~ンッ合っ体っ 巨大猫!!!
「猫さん!兄さんを助けて!!!」
「こらこらこらこらこら~っっ」
 どうやったら子猫三匹が屋根をも貫く巨大化をするんだ!?悪乗りしたままのアイツが俺を抱き上げたまま、そりゃもー悪者ら高笑いをしながら「花嫁は渡さん!!」

 目から光線をだす巨大猫に飛びまわるドラキュラ、アイツの胸元に抱かれ、なすがママならきゅうりはパパな俺はさながら悲劇のヒロィンってとこか?
 道向こうでは審査員として大総統とお偉いさん方が仮設テントを張ってなんやら協議している。その裏では救護班な大忙しだ。
「今年の優勝は頂だな。」
 ニヤリと笑うこいつにいつもなら突っ込みの一つも入れるんだが、さっきまで俺の下で啼いてた奴に告白しようとしてたなんて………顔を合すのがなんか・な…。
「なぁ、さっきの続きを…」
「よ・よせよ、無理に決まってんだろっ」
「な?続き…」
 器用に飛び回りながら調子のって耳朶まで噛んできゃがった。
「やめっ…」
舌まで這おうとして、そりゃ図に乗り過ぎだ!
「や、やめろって言ってだろー!!!」
 余りのしつこさにキレて、アッパー一発!綺麗に決まってすっ飛ぶアイツにすかさず光線が決まりチュドーンと爆発すると審査室からどよめきが漏れスタンディングオペレーションする者も。

10点10点10点10点10点…
「さすが炎を使わせれば大佐の右に出る者はおりませんな。」「いや、あの閃光の一発は、見事でしたぞ。さすが鋼の、というべきですかな。」
 なんやら賛辞とも、おやじ共の暇潰しとも言える中、優勝は合体した猫になりました。…………………って、

「おいっっっっ」

はい。オチなし!!ただただ猫を合体させたかっただけのお題ハローウィンでした。副タイトルは『恐怖薔薇色パンプキン・パイ』(笑)大総統もとぼけた役でちょい出(台詞なし)ですが一周年記念で大活躍(連打中)だからよろしくね。なんて、言っていいんだろうか…ダラダラダラ

(ぶいぶい)
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comments

ナイス!
今回のお題、私はこじ付け…貴女はモノホンです。

ポンチ:2005/10/28(金) 00:03 | URL | [編集]

にゃー。息をもつかせぬこのテンポが素晴らしい。パワーアップしたな?

円茶:2005/10/30(日) 20:46 | URL | [編集]

ほぼオールキャスト・・・恐ろしい。よくやった!猫巨大化かぁ・・・!素敵だな。

ぴかり:2005/11/04(金) 09:17 | URL | [編集]

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