--’--.--・--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

- - TOP
Categorieスポンサー広告

!!腐女子要素を多分に含みますので苦手な方はご注意ださい

 


 私達は人間だわ。
二番目に生み出された兄弟が妖艶に微笑み近くにある花を手にした。ウソぶいてるにも程がある。と四目の兄弟が軽やかに笑う。足下にはもぎ取られた花が踏みにじまれ猟の後の獲物のごとく散乱し、彼らの奥にある闇をさらに深くあれと血のごとき朱を花びらに呪いを掛けていようだ。
 何百年も歳もとらず人ならざる力を持ち、闇に生き、暗きゆえに探し物が見つからぬと苦悶の末忌まわしき深淵に祝福され昏き焔より生み出されたのが自分である事は最初から知っていた。ここにいる者は皆呪われてるのさ。まだ見ぬ兄弟が残した言葉。
 最期の兄弟として私は陽の下で育ち周りと同じ時間を共有し正式な方法でこの国の総統にまで上りつめた。―――何の造作もない。決して崩れる事がない積み木を重ねるがごとく…そう、すべては確実に、計画通り事は進んでいる。
 周りの眼を欺く為結婚もしたし子供も養子として引き取った。
 軍にいて最前線で指揮を高めるも、かの目的で動くも、歳をとる言う事は周りが煩くなる言う事だ。
かつての若き日を駆け抜けた同僚も心から愛し慕う家族も忠誠を誓う部下も深き闇には一糸の光も差し込むことはない。
 そう、くだらぬ馴合いなどいつまでもしてはおられぬ。細部までも意のままに動かす為にも若い手駒が必要だ。
 人を統べる為に私はここに存在のだ。
 右眼にある印が疼く。闇のはらからで一度だけ魅た真実が突き上げる。
―――人がかの扉を創りたもうたのだ。

 「どうして欲しい?」

 言葉とは便利だ。それが事実であろうがなかろうが口から費え出たものから真偽も見えてくる。
 羞恥でそむけた顔だが眼とは言葉より饒舌だ。期待に潤んだ喜びを隠しきれていない。
 身体は何よりも魂の入れ物として従順だ。いかに鞭打ち嘆きを口にしようとも、烈火のごとく屈辱に眼をむけようとも、悦びである証を出さずにはいられない。
 人は死とは醜く恐ろしいモノだと恐れおののいているにも限らずこの一回一回の死にこうも悦びの声をあげ快楽に溺れるとは…
 死線を共有し共に帰ろうと誓いあった一人が我が身可愛さに逃げ出したのを思い出し小さな笑いが喉元まで芹上がった。
アレは正義の名の元、皆になぶり殺された。
泣き叫ぶ女・子供を笑いながら殺す者、死者から金目の物をはぐ横から人が人を殺していく、我が子を、肉親を、恋人を、失った者がその身体の一部を持ち彷徨う所を襲った者も少なくはない。
 そこにはあらゆる苦痛と果てない絶望に途絶える事なく愚行へとつき動かす憎悪があった。この混沌こそが真理!
これが人の真実の姿ならば!人は…あらゆるものを裏切る。だからこそ呪縛は必要だ。
その痛みを甘美に変え盲信の苦痛と悦びの血を流せば容であるはずの身体が魂を凌駕する。
 いや、これこそが魂と身体の完璧な繋がりになるのだ。そしてもっと!強く!悦びを得る為ならば人は精神のありようを幾らでも換える事が出切る。
…そう純粋にそれだけを求める為に、初めて恋を守る様に…!人は人を裏切る。
 これこそ怒りだ。混沌たる世界を統べる力こそ怒りなのだ。

 鎖に繋れなぶり続けられてきた身体がじわりと汗ばむ。今日はまだ一度も入れては貰ってない鞭の柄が幾つもの傷後がある背中をなどった。太くミミズ腫れしたものはもう何日も前のものなのに今だ赤みを残して盛り上がっている。
古い傷が白く残ったまま何時かの快感を物語って敏感に反応し、強張らした身体が…唾を飲み込んだ喉が…ジクジクした痛みを纏いながら恋しくて、恋しくて、たまらない少年の様にそれを欲している。

―服従愛―
 その眼に映るのが自分だけだと思えるからこそ、どんな羞恥にも絶えてこれたのだ。
 ここ何日か任務が忙しく主の影すら見てはいない。事実それを考えるには忙しすぎたはずにも拘わらず身体が疼いて仕事に支障をきたしぐらいだ。部下に随分と勘ぐられてもどこか上の空な自分がいた。
 いや、夜になく昼なく一つの事を思っていた。突然襲って来る発作の様に痛みを伴った痺れを身体が思いだしては消して消える事ない炎に身が焼かれる。
 もうそれしか考えていない。
 痛い視線も、冷酷な言葉も、甘美な鞭も…。
ゆるりと屠られながら自分が何かに違うモノに変わりそうな予感に眠れぬ夜が続いた。魂もがざわつく…
 やっと呼ばれたこの地下室で慣された身体がさらに焦らされる。
それでも…
 今、執着しているのがこの身であるならば何度でもここに存在る意味がある。

―憤怒―
 この若き独楽が焦がれ、沸き立つ程に欲しているその源が怒りである事に気付いていない。
 肉の呪縛は済んだ。
 夜となく昼となく快感に溺れた身体は絶え間ない疼きと共に意識の連続を完成させたのは目の下のクマで見て取れる。それは憎しみに身を焼いた証だ。
恨みと言う名の怒りがなければこの部屋に来ない。
 今夜それが鍵となり、肉体を代価にかの扉は開く。
 そう、今宵こそは…

 
 合図と共に奥にあるカーテンが開かれた。
 腕を後ろに回され鉄の楔で一つに纏めた両手首が二つ折りになったしなやかな脚にそれぞれ着けられた鉄輪と繋って、大きくM字型に開かされた身体が四肢を切り落とされた様に見え瞬間目を背けた。さらに目隠し口枷と、あまり仕打ちに小刻みに震える肩に金髪がサラリと揺れて常からず背中の守りを託した部下である事に気付き驚愕の目を向けた。
 尾行されてたと気付くべきだったな。目の所だけ穴を開けた黒い頭巾を被りやや小太りな従者の一人が嘲て彼女のこれから起きる災難がお前のせいだと笑っている。
―――最悪だ…。
 彼がここに居る日は醜悪だ。酷く浣腸され下腹部を大きく膨らませたままイクまで舐めさせられた。空瓶を後ろに入れられその液を採ってはいたぶられた事もある。
拷問に近い責めはそれだけではない。
そんな残忍な彼の言葉に欺瞞と傲慢さを感じ懸念が揺らぐ炎を萎えさせる。
 「やめせて。」と主に懇願しょうとしたが声をだせばバレテしまう恐れが先に起ち声を詰まらせてしまった。

 葛藤が駒に宿り芽生えたのを見て取り仕上げの悪さに溜め息も出ない。従者として呼びだした数が多いせいか仕事が雑になりがちだ。
 いや、それも…

 薄く閉じた左眼が御悦びになられたと従者は思い、繋れたままの駒は嫌な予感と堪え難い醜態も上回る期待にも似た畏れに唇を震わせた。

「彼女はかなり優秀らしいな…」
 やはり仕上げは自ら成すべきか…。軽く手袋を引いて指に馴染ませた。
 突然大事な部分に指を入れられ白い喉がのけ反った一本…二本目で指が止まった。抜かれた指から透明のネットリとした液が糸を引き滴らせる。くぐもった泣き声が涎を垂らしながら丸い口枷から漏れて誰にも許した事のない場所の侵入に出来る唯一の抗議も、
――辱めを受けてから殺される。そんな恐怖とも諦めとも衝かないモノが彼女から力を無くさせる。

「――処女だな」
 眉間に深い縦皺をよせ汚いモノを触ったごとく手袋を換えさせながゆっくりと近付き「忠実な部下を我が身可愛さに見捨てるか?」
 こうして問うのは何度目だろうか。私が…いや、兄弟達が育ちあげて来た「焔」は大概が儀式の前にその炎に焼かれたか闇に呑まれたものだがここ何年かは出来がいい。僅かな抵抗も懸念も身を焼くにはいい材料かもしれない。

 問われ羞恥と無力感で総身を震わせた。
油断した自身にも連れてこさせた主にも怒りと言う名の交歓がこんなにも熱く身体を巡る。
「殺す気ですか?」
 蒼白になった顔になまめかしい吐息を出していた唇が震えながら象った。怒りと恐れで胸が苦しい。自ら枷を外す主にはすべてが筒抜けである事にさらなる恐怖と言う名の憧れが加わった。

 瞳の色が変わった事を確認して冷酷な笑いを浮かべた顔が「懸命な選択だと思うかね?」とさらに問い掛ける。
 彼女も口枷を外されたが理解しがたい自身の状況に声もでないようだ。
 もう一人の口元を黒切れで隠した筋骨隆々たる従者が髪を掴み引きずる様にやや高めの円卓にいる彼女の近くまで連れ出され耳も封じられていた事に気付いた。
 それにしてもこの台の紋様は?錬成陣にしては単純だ。
 否、重ねて創られた陣は一つの溝ですべてがつながったており一見しただけでは分からない程に巧妙に細工がしてあるのだが持ち主以外は気付いてもいない。只、今宵はいつもとは違う―――ピリピリ肌を刺す空気の中、誰もがその内なる炎に晒されている。
 小太りの従者が下卑た笑いを含めながら、死に近い者程身体は熟れるのだと蜜をしたたらせた下半身を強く握り、悲鳴が危うく出そうになるのをなんとか押し殺したのも、彼女と交われと言われたのも、答える言葉は一つしかない。
 これは主の言葉でもあるのだ。

「…御意のままに。」

 「う、ううっっ…助けて…大佐…大佐…」
 舐めているのはせめて負担が少なくなるようにだ。ぴちゃぴちゃと音が聞こえるのも彼女には絶え切れない事だ。泣き声と共に部屋に響いて体を這う舌が守りたかったその人とも知らず身をよじ助けを求める声は微かに濡れていた。
 女のモノを舐めさせられたのは初めてだ。しかもよりによって…!
 視線が痛い。
 舌が窮屈な穴に吸われそうになる度、自分の中ヒダも蠢きを共有して、腰が自然と揺れそうになってはその動きを治めようとして、よけい双臀が悩ましく動いてしまう。無理な姿勢もあってか汗が吹き出る。愛液と汗に涎が混じり身体が艶やかさを増し、さながら官能の火に誘い込まれた蝶のようだ。
「これを。」渡されたのは70cmはある双頭の張り子だ。
―――もぅ…。
ためらいもなく手が伸びた。
 火など最初から着いてた。彼女が誰であっても構わない。
 双頭の一つが彼女の中に沈む。悲痛な叫び声と確かな処女の証である血が流れた。もう一つの頭を手に添え自ら中に入れ動く度に引きつった声も熱を帯びもっと深くと互いが寄りあった尻が付きそうなまでに距離は縮まった。印である血が愛液と混りながら震える双臀に伝い一滴が落ちる為にゆるりと大きく育ち始める。
 従者の二人も又その奇妙な光景に焼かれていた。官能と怒りに焼かれる男も、理不尽な仕打ちに悲しみと憎悪に焼く女も、取入る為に総てを裏切り続けている従者も。―――昏い炎が包みこむ。

 素敵だわ…。
 完璧な肉体と豊満な胸を踊らせながら二番目の兄弟がここにいたなら甘美の溜め息を漏らしただろう。
愛も憎しみも悲しみもすべてがこの二人の間にあると胸の烙印を焦がし狂喜したに違いない。
 六番目の兄弟はいなくてよかった。この瞬間の人間を食べるのが一番巧いと言っていたからだ。
実際何度も試しては食べられた事があるから厄介だ。

 血は台に落ち練成陣の溝を這い紋様をハッキリと浮かび上がらせ薄暗い光が二人を取込んだ。

―――何が見える?

 虚ろな瞳は涙を蓄えながらも開閉を繰り返し快感の色を帯びている。ゆっくり上った指が暗闇を差し扉の存在を口にした。従者があわてて駆け寄ったがそこには石壁しかない。主は微動だにもせず激しく眉頭を寄せた。
 現せにあらず、闇にあらず、我が眼に届かない場所に存在と言う事か…
 分かっていた。そんな事は「焔」の称号を与えた一昔前の儀式で分かっていたはずだ。

 抑えていた何かが逆巻く水のごとく押し寄せ、もう――治めきれない。
 バチンと眼帯が弾け跳び憤怒が瞬時に総身を駆け巡る。
右眼にあるウロボロスの印を見てしまった二人の従者が一瞬で剣の餌食となり息絶えた。こやつもと向けた剣を長く伸びた爪が制した。
「貴重な人柱じゃなくて?」
「……来ておったか。」
鞘に納めながら小さく息を吐く。
「生きてるのかよ?珍しいな」
やはり来ていた兄弟達に振り向く気も起きない。怒りに燃え上がった瞳も冷めてひややかに繋ったままの二人を見下ろした。
肉体など現せにいるだけの肉にすぎず意識の連続こそが我らのありようだが…。ここまで来て体が無事にあると言う事は今度の理論が正しいかったと認めるべきか…。強く握り締めた鞭がギチリと手の中で鳴くより早く強い一撃が駒の背に走った。



2へ続く
スポンサーサイト

トラックバック(0) コメント(0) TOP
Categorie扉への路(F・A小説)
Genreアニメ・コミック Theme鋼の錬金術師

Next |  Back

comments

Post your Comment











 管理者にだけ表示を許可

trackback

この記事のトラックバックURL


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。